Ultimate Ears In-Ear Reference Monitors レビュー

UERM 01

どうも。
更新は月末と言っていましたが、ちょっと時間ができたのでレビューをあげようと思います。
リクエストをいただいているというのが大きいですが、やはり誰かに見てもらえていると思うとがんばりたくなります。。

ということで、今回はUltimate Ears In-Ear Reference Monitorsのレビューっぽいことをいたします。
注文は去年の年末で、手元に到着したのは今年1月~2月辺りだったかと。
写真にはPMAと一緒に写っていますが、レビュー時はiQubeを使用しています。

各音域の音量バランス:
低≒中≒高
ドが付くほどフラット。自分が今まで聴いてきたイヤホンの中では最もフラットだと思います。
しかし、高域が綺麗に・クリアに聴こえるため、人によっては多少高域寄りと感じるかもしれません。
参考周波数特性:http://84audio.blog27.fc2.com/blog-entry-274.html

各音域の質
高域:
クリア・繊細。
全音域でもいえることだが、質感としては硬くも無く柔らかくも無く、ニュートラルである。
レンジの狭さは全く感じない。
音がスーっと消えていくような感覚。滑らかに伸びていく。
シンバルが上に伸びて消えていく音が最も気持ちよく聴ける。キレのあるJH13Proとはまた違った良さがある。
UERMで特徴的なのはこの高域もしくは、フラットさ・ニュートラルさだと思います。

中域:
こればっかりになってしまいますが、やはりニュートラル。
シンセ等のメロディーがハッキリ聴こえるが、輪郭を強調したような音ではなく、あくまで自然に・滑らかに聴かせてくれる。
ボーカル物にも良く合うのではないだろうか。(自分が所持している音源では、最も自然に聴こえる。音を表現する意味での"自然"という言葉の定義は置いといて・・・)
音数が増えても音が潰れたり、ゴチャっとするようなことは無い。JH13Proと比べると、各音域でシングルドライバゆえ少々厳しいところが無いことも無いが、知らなければ全く気になることは無い。
低域・高域との繋がりも不自然さは全く感じない。

低域:
大人しめ。ボワつきは全く無いが、締りがありキレキレというわけではない。うん、やっぱりニュートラル。余韻が多いわけでも少ないわけでもない。どちらかといわれれば気持ち少なめ。そのくらい中立的。
部屋の中で聞く分には必要十分な量が出ている。他のドンシャリホンに慣れていると少なく感じるかも。
歩行時や電車内だと少々物足りない。
地味ながら、ローエンドはしっかり鳴っている。

音場:
標準~広め
JH13Proと比較すると気持ち広いくらい。広さで言えば10Proのほうが広い。
個人的な意見ですが、カスタムIEMは機種ごとの音場の広さの差を感じにくいと思います。

解像度:8
スイマセン。10段階評価にしました。機種ごとの微妙な差を表現するためです。過去にレビューしたものも以下のように修正しておきます。
westone3⇒6+
JH13Pro⇒9-
MS-2⇒6
因みにイヤホンとヘッドホンは完全に別と考えてください。そもそも鳴り方が違うので。
MS-2がwestone3より曇って聴こえるわけでは決してありません。

本題に戻ります。
特に中高域~高域と超高域の解像度が高い。高域の綺麗さが目立つため、人によってはJH13Proよりも解像度が高いと感じるかも知れません。
輪郭クッキリという音ではないので、少々犠牲になっているかな?まあ誤差・個人差レベル。
単体で見れば非常に高い。

その他:
シェルのつくり・アートワークは丁寧に、手を抜いていないということが伝わってくる。手持ちの中では一番綺麗。
JH・UMと比べカナル部分が少々短め。どう感じるかは人によると思うが、個人的には長めのほうが好き。次回注文する際は長めで指示するつもり。フィット自体は申し分なし。
UERM発売からコネクタが新型に変わったが、これはかなりいいと思う。頑丈にできているし、L字になっているためケーブルに負荷がかかりづらい。
また、ケーブルも新型になり、LRで独立したGNDを持ち、プラグまで4芯になった。
UERM 02

新旧の比較をしていないので左右のセパレートが良くなったかはわからないが、精神衛生的にも強度的にも良いと思う。
現在UEで販売しているケーブルは新旧コネクタのどちらでも4芯になっているというウワサなので、手持ちのIEM用に数本欲しいところ。

総評:
レビューを読み返すと、中途半端な性能と思われそうですが、全体のバランスとしてはかなりの水準です。
良くも悪くもフラットでニュートラルということから、正直言って人によっては面白みに欠ける印象を持つ可能性があります。
UEとしても名前の通りモニター用としていますので、それについてどうこう言うのは間違っていますが。
モニター用IEMとしては今のところ完璧といって良いと思います。
また、癖の無さからジャンルを選ばずに聴けるオールラウンダーと言えるでしょう。


以下他機種との簡単な比較。あくまで比較した際の印象です。

JH13Pro:
音量バランスは
JH13Pro 低≧高≒中
UERM 低≒中≒高
低域はJH13Proのほうが量感もあり、太めで迫力がある。中域はクッキリ・ハッキリのJH13Proに対し、UERMは自然で滑らか。高域はJH13Proは切れがあり密度も高い。UERMは繊細でよく伸びる。また比較的低域が大人しいため、必然的に高域が目立ち、特に高域~超高域が聴感上でUERMのほうが多く聴こえる。
両機種ともバランスはいいが、性格は異なる。リスニング向けのJH13Pro。モニター向けのUERM。
しかし個人的には、音の好みは別としてドライバーの性能的にJH13Proが若干優位と感じる。
ドライバーがJH特注らしいし。(真偽のほどはわかりません)

UM Mage:
音量バランスは
Mage 高≧中≒低
UERM 低≒中≒高
Mageは中域に少々癖があり、余韻・響きが若干多め。そのため全体的に曇った印象になってしまう。特に高域。
それに比べUERMは中域、高域ともに曇りが無くクリアに聴こえる。
Mageの中域のせいか、音の広がりはUERMよりも多い。
低域はMageのほうが量感があり、弾力のある、弾むような音。UERMは淡々と鳴らす感じ。
全体の音の厚みはMageのほうが高く感じる。UERMは薄味。
Mageの評判を読んだイメージだと、高域寄りで爽快感のある音と考えていたが、それほど高域寄りとは感じなかった。(自分が高音厨かどうかはわからないが)むしろUERMのほうが高域は目立つ印象。
解像度的にもUERMのほうが1ランク上。Mageを聴いてからUERMを聴くと、まずその情報量の多さとクリアさに驚く。
音のキャラ的にはMageはリスニング用。
※注意:この比較を書いている時点ではまだ10時間もMageを聴いていないので、話半分で・・・

CK10:
音量バランスは
CK10 高≧中≧低
UERM 低≒中≒高
音場はUERMのほうが広い。CK10は耳の近くで鳴る感じ。また、平面的な音場。
CK10の高域は爽快感がありスッキリした音だが、情報量や繊細さでは圧倒的にUERMに軍配が上がる。しかし、刺激が欲しく、楽しく聴きたいならCK10の高域のほうが好ましいだろう。量自体もCK10のほうが多く、強調されているのがわかる。
また、CK10はレンジの狭さが少々目立ち、高域が伸びきらづに途中でストンと落ちてしまう感じ。低域も同様の印象。
その点UERMは綺麗に上まで伸びる印象。
全体の印象ではCK10は良い意味でうまく誤魔化した音だと思う。高域を強調し、低域や中域の曇りを感じさせず、高解像度のように聞かせている。
しかしUERM等各種カスタムを聴いていると、情報量の少なさ、密度の低さが気になってしまう。
CK10とUERMの高域の性格は違う。キレがあり、爽快感があるCK10。ニュートラルで、繊細なUERM。
因みにCK10とMageの高域を比較すると、爽快感という点ではCK10が上でしょう。(現段階での印象です)

以上!
長文になりましたが、少しでも参考になれば・・・


次回の更新内容をどうするかは未定です。何かリクエストがあればコメントください。できるだけ答えようと思います。
では。。
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No title

UERMのレビュー本当にありがとうございます。
先日、eイヤホンに行きJH13proの試聴をしてきました。
聴いてみた印象としては、これでも低音が多すぎると感じました。
最近STEPDANCEを売り払い、T51の直差しでの試聴でしたのでおそらく鳴らし切れていなかったと思います。
そのためか個人的にはあまり良い印象ではありませんでした。
ユニバーサルモデルでER-4SやCK10が好みだった私としては、低音域が強すぎると感じるため、高音域の目立ちが薄く感じました。
もちろんその他のユニバーサル機と比較しても解像度等、基本性能は1段階上のものと感じましたが、私の好みの音ではありませんでした。
ですので、今回の試聴と書いて頂いたレビューを参考にさせて頂くと、「フラット~感じ方によっては高音寄り」と言うことですのでUERMにしようと思っています。

今回は私のわがままに付き合って頂き、本当にありがとうございました。
また機会があればよろしくお願いします。

あと、最後に質問なのですが、今までに届いたカスタムが耳に合わなかった(ゆるいorきつい)事はありましたか?
届いた時、もし合わなかった時にリフィットに出すのは面倒なので自分である程度調整出来る方法等があればお聞きしたいのですが。
ちなみにゆるい場合はマニキュアで調整すると言う事も聞いたのですが。
もし、良い方法等ありましたらこの機会にご教授頂ければと思います。

No title

Key氏>
視聴器でJH13Proの音が好みではないのなら、UERMは良い選択だと思います。
完成品になると低域・高域共に若干量感が増え、全体的に締まりのある音になります。
そのため、視聴器より更に低域過多に感じる可能性があります。
レビューが少しでも参考になっていれば幸いです。

カスタムのリフィットについてですが、私は送り返したことはありません。
JH13・UERM・須山435についての装着感は全く問題ありませんでした。
しかしUM MageとER-4S Re-shellは左耳が少しだけきつく感じました。リフィットに出すほどではありませんが。
UMは耳型ギリギリの大きさで作るためかと思います。
そのため、他より少しだけ遮音性が高いです。
自分で修正したこともありませんが、マニキュアを使うのは聞いたことがあります。
大きい場合は削るしかありませんが、自己責任になりますので慎重に・・・
その場合は紙ヤスリよりもスポンジ状のヤスリを使ったほうが良いと思います。
曲面を削る用途でスポンジ状のヤスリがあるみたいです。
これを使う際も、最初はヤスリの目の細かいやつを使って様子を見たほうがいいでしょう。
ここまで書いていますが、自分は実際には使ったことがありませんのでご注意を。
参考までに⇒3Mスポンジ研磨材http://www.mmm.co.jp/asd/products/spg_kenma/
これ以外にも調べればいくつか出てきます。

他に質問等があればいつでもコメントください。
答えられることであれば答えます(笑)

このレビューを書かれてからしばらく経ちますが、印象はさほど変わりませんでしょうか?
カスタムIEMは大体が鳴らしこみが必要だと思いますが、鳴らしこんだMAGE、JH13PRO、UERMだとどの様な比較になるのか気になります。
もしよろしければ比較の程よろしくお願いします。

ケルベン氏>
はじめまして。コメントありがとうございます。

現段階ではまだMageの基本的な印象はあまり変わらないですが、幾つか気づいた点があります。
・高域寄りというより、中高域寄り。中高域にピークがあって、シンバルの高域成分等は少し少なめ。
・中域の曇りは相変わらずだが、アンプによっては多少改善される。
・珍しくiQubeとの相性があまりよくない。高能率のMageだとノイズが大きく、また、弱点(中域の曇り)が目立つ。iQubeと相性が悪いのはMageと須山435。435も同じような理由で、機種ごとの癖が悪い方向に働いてしまう印象。
・手持ちのPHPAで相性がいいのはP3+(コンデンサをUTSJに交換済。1,2chはLT1028ACN。GainはHi)。Mageの中高域のピーク付近がクリアで元気な音になる。また、その上の帯域が増えて、中域~中高域の曇りをカバーして(誤魔化して)くれる。

JH13Pro,UERMと比較するとやはり1ランク下の音。ちょうど3ドライバのユニバーサルハイエンドと、下位機種の2ドライバーを聴き比べたときのような印象。音の傾向は置いといて、解像度等の基本性能が少し落ちる。
ここまで書いていますが、嫌いというわけではないですよ。

なるほど。詳しい比較ありがとうございます。
レビューいつも参考にさせてもらっていますので、ブログの方頑張ってください。

No title

はじめまして!
Google先生が個別レコメンドしてきたので、来てみたら大正解!
知りたい情報が満載でした。

現在、価格comで「初めてのカスタムイヤホン選び」という質問で
皆さんからアドバイスを貰っていたのですが、
いろいろ伺っているうちに、なんだか分からなくなっています(^^;)

最初は決めきれない自分にいらいらしていましたが、
最近は悩んでいろいろ試聴しているのも楽しいなと思っています(^_^)

それで、カスタムイヤホンの情報をさがしているのですが、
なかなかまとまった情報がありません。

こちらのサイトは、情報満載でとても参考になります!

また何度もおじゃまするかと思いますが、どうぞよろしくお願いします。
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